先日、ウルトラマラソンやマラソンで繰り返し起こる故障を根本から解決するため、ランニングクリニックを受講しました。ランニングフォームの問題を見直し、改善策を探るため、トレーナーの宮川浩太さんにお願いしました。
宮川氏を選んだ理由は、そのアプローチが非常に「あるがまま」であり、個々の特性を尊重している点に惹かれたからです。彼のホームページに記載されている考え方が、その姿勢をよく表しています。
「症状のみを見ているだけでは根本改善にはならず、再び痛みを引き起こしてしまったり、非効率的な動きになったりしてしまいます。」
「そもそも、万人に共通した理想のランニングフォームは存在せず、その人の骨格や筋肉のつき方、普段の生活スタイルなどによって効率的な走り方は変わっていくものです。」
実際にフォームを見てもらった結果、いくつかの課題が明らかになりました。
• 股関節の可動域が不十分であること
• 足を蹴り上げる癖があること
• 左脚に偏って負荷をかけていること
これらが原因となり、膝や足首に負担がかかり、故障を引き起こしていたようです。この偏りは、学生時代にラグビー部で培った走り方や、左脚を軸にしたキックの癖が影響している可能性があるということでした。
宮川氏の提案は興味深いものでした。過去の癖を「矯正」するのではなく、それを私の身体の特性や強みと捉え、生かしながらフォームを改善していくというアプローチです。理想のフォームを押し付けるのではなく、あくまで私自身の身体に合った方法を模索してくれる姿勢に感銘を受けました。
さらに、トレーニング方法を指導していただく中で、宮川氏との対話を通じて、「提案は彼から受けるが、それを実現できるのは自分しかいない」と自然に思えるようになりました。
さっそく日々のトレーニングに励み、フォーム改善への取り組みを始めました。その成果をまた皆さんにご報告できればと思います。
今回の経験から感じたのは、過去の癖や特性を否定するのではなく、それを「その人らしさ」として受け入れる大切さです。この考え方は、ランニングフォームだけでなく、日常生活や心の在り方にも通じるものではないでしょうか。
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