私が任天堂のファミコンゲームに出会ったのは、小学生の頃のことでした。当時、自分の家にはゲーム機がなかったため、同級生の家でかわりばんこに遊ぶのが日課のようになっていました。その中でも特に印象的だったのが、ハテナブロックを叩くとキノコが飛び出す、あの有名なゲームです。
キノコを取るとキャラクターが大きくなり、ブロックを壊せるようになるという仕組み。当時の私にとって一番ありがたかったのは、大きくなった状態で敵キャラにぶつかっても、小さく戻るだけでLIFEを失わないことでした。キノコがもたらす「一度の失敗は許される」という安心感は、ゲームを進める上での心の支えになりました。
大きくなった状態で敵にぶつかる心配が減ると、不思議と前進のペースが速くなります。慎重に進むときよりも、勇気を出してサクサク進んだ方が、結果的にスムーズにゲームを進められることに気付いた瞬間は、まさに目から鱗でした。
この経験は、実生活にも通じるところがあると思います。例えば、目の前に難敵が現れたとき、ただ攻略法を悩むだけではなく、「キノコ」のような助けになるアイテムを探すことで、新たな道が開けるのではないでしょうか。
「失敗してもいい」「またやり直せる」という安心感を得ることで、前に進む勇気が湧いてくる。あの頃のゲームで学んだことは、今もなお心に残り、時に背中を押してくれる存在です。
みなさんの人生にも、「キノコ」のような何かがありますか?子ども時代に遊んだゲームが、大人になった今、意外な形で教訓をくれるなんて面白いものですね。
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