9月に100kmのウルトラマラソンを完走した後、左足首や下腿に違和感が残り、レースのたびに新たな痛みが生じています。この痛みについて、私は医師や整骨院などの治療だけで解決できるものとは考えていません。むしろ、現在の自分にとって身体への負荷が過剰になっているのではないかと思っています。
とはいえ、トレーニングをやめる必要があるわけではありません。重要なのは、トレーニングの強度を適切に調整し、レースの頻度や目標設定を柔軟に見直し、ランニングフォームを整えることだと考えています。
仮に整形外科を受診したとしても、レントゲンで「骨折はありませんね」と診断されるか、MRIで「腱膜の炎症ですね」と言われる可能性が高いでしょう。その場合、痛み止めを処方されることも考えられます。しかし、私自身はそれらの対処を必要としているわけではありません。
痛みと症状の捉え方を生活習慣病に応用する
この視点は、いわゆる生活習慣病や過剰なストレスによる心身の不調にも通じるのではないでしょうか。たとえば、生活習慣を見直し、自分の心身に合った適切な負荷をかける工夫が重要です。これは決して「医者にかからなくていい」と言っているわけではありません。ただし、対症療法を漫然と受けるのではなく、症状を生み出している悪循環に目を向けることが大切だと考えます。
本来であれば、医師が症状形成の仕組みを見抜き、その循環に介入することが理想です。しかし、昨今の医療現場では、医師も患者も「症状を取り除く」ことにとらわれてしまう傾向があるように感じます。
問題の本質に目を向ける
このブログを読んでくださっている皆さんには、ぜひ、問題を形成する悪循環に気づく視点を持っていただきたいと思います。そして、症状だけを抑えようとする対症療法に甘んじるのではなく、自分にとって本質的な解決策を考える態度を育ててほしいと願っています。
自分の身体や心と向き合いながら、無理のない方法で自分らしい健康を見つける道を一緒に探していきましょう。
コメント
こんばんは。冬は寒いけれど、澄み切った空気にとても癒されます。
最新記事へのコメントではないのが、申し訳ないのですが、
症状を取り除くことにとらわれてしまう、という言葉に共感したため、コメントいたします。=完治を早急に目指すこととも捉えました。
最初、自分の精神疾患について、治す、完治させると漠然と思っていました。
けれど、今現在の自分の体調と向き合って、病気と共存するにはどうしたらいいのか、それを考えるようになって縛られていたものから解放されたように思います。
幼い甥が、酷いアトピーの症状に悩まされています。なんとかしたいという両親や周りの家族の気持ちもわかります。脱ステロイド療法や、薬を塗った方が良いとか、意見が分かれてやいやいしているのを少し離れてみています。
私もアトピーでしたが、子供の頃は、痒くなっては薬を塗る、それの繰り返しをしていました。私はそれで良かったと思っています。大人になっていつのまにか症状はおさまりました。
あれこれやってみることも大切かも知れませんが、苦しいのは本人で、そこを置き去りにして、周りはなんとでも言えるのです。痒くて傷から血が滲む苦しさを我慢しろというのはあまりに酷です。私は毎日を少しでも過ごしやすく、緩和しながら時間をかけて病気と向き合っていく、そういうやり方も大切だと思っています。
完治させることに囚われて、周りがイライラしたり喧嘩をすること、それが幼い彼の心にも影響すること。心は身体にも影響すること。
周りが優しく見守り優しい言葉をかけ安心させること。とても大切だと、自分の体験や精神疾患からの学びです。
盲目になって視野が狭まっている人には言葉や気持ちはなかなか伝わりませんが、すぐに結果を求めることが遠回りなこともあると、この記事を読んで改めて感じました。
長文で申し訳ありません
コメントありがとうございます。冬の澄んだ空気に癒されるという表現、とても素敵だと感じました。また、私の記事を丁寧に読んでくださり、ご自身の経験や考えを重ねた上でコメントをいただけたこと、とても嬉しく思います。
「症状を取り除くことにとらわれる」という部分に共感していただけたとのこと、記事を書いた者として大変励みになります。コメントの中で、ご自身の体験を通じて「治す」から「共存する」という視点に移行されたこと、またそこに伴う解放感について触れてくださった点は、とても印象的でした。症状とともに生きるという姿勢が、心の健康にとっても重要であることを改めて感じました。
甥っ子さんのアトピーに関するお話も深く考えさせられました。当事者の苦しさを置き去りにして、周囲が焦ったり対立したりすることで、本人に新たな負担がかかるというご指摘、まさにその通りだと思います。医療や治療において、周りが「見守ることの大切さ」を見失わないことは、病気や症状そのものに向き合う以上に重要な場合があると思います。
私の記事の中でお伝えしたかったのは、まさに「症状そのものではなく、それを生む循環や背景に目を向ける」ことの大切さです。そして、それに気づきながらも当事者が自らの物語の主人公として、より良い道を選んでいくことを支援することが、治療者としての私の理想です。コメントを通じて、この記事がそのメッセージを少しでもお伝えできたなら幸いです。
「論点がずれているかも」とおっしゃっていましたが、むしろ私の記事の意図をしっかりと捉え、ご自身の体験と重ねて深めてくださった点に感謝しています。このブログを読んでくださる皆さんが、それぞれの経験や考えを持ち寄りながら、共に健康や生き方について考える場を作れればと願っています。
寒い日々が続きますが、どうぞお身体を大切に。これからもお気軽にコメントいただけると嬉しいです。
改めて読み返すと、論点がずれてしまっている気がします、前回もそんな気がします。すみません。文章は難しいですね笑
むしろ私の記事の真意を汲み取っていただいているように感じます。