深夜に創作する人々と動物としての私たち

文学・芸術

当院には、絵を描くことを生きがいにしている方がいらっしゃいます。彼女にとって、深夜から早朝の時間帯が最も集中できるそうです。日中はあまり創作に集中できないと話してくれました。

この話を聞いて、私は次のような考えが浮かびました。芸術家は、現実世界から離れ、芸術の世界に没入する時間を必要としているのかもしれません。

日中は、人間が動物としての活動を行う時間帯です。外界とのつながりが強まり、創造的な内的世界に入り込むには不向きな環境になることもあるでしょう。一方で、深夜は静けさに包まれ、他者や社会との干渉が少なくなるため、創作活動に集中できる時間帯なのかもしれません。

しかし、深夜に偏った生活にはリスクもあります。動物としての機能、つまり身体を動かし、自然と触れ合う力が衰えてしまう可能性があるのです。現代ではインターネットやSNSのおかげで、深夜でも人や社会とつながり続けることが可能ですが、身体のリズムや自然との接点はそう簡単に補えません。

深夜を主な仕事や生活の時間帯にしている方々には、意識的に運動を取り入れたり、自然と触れ合う機会を設けたりすることをお勧めしたいと思います。これは、芸術家に限らず、夜型の生活を送るすべての人にとって重要なことではないでしょうか。

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