学校教育について（２）「人間関係の窮屈さ」と個性の尊重

学校生活での人間関係が苦痛だと感じる子どもも少なくありません。一つの原因は、学校が「人間社会とのつながり」と「自然界とのつながり」の両方を教えようとする場所であることです。しかし、生まれつき「どちらにどれだけ興味を持つか」タイプが違うため、全ての子どもにとって心地よい場所ではない場合があります。

たとえば、昆虫研究に没頭したい子どもが、昆虫に興味のないクラスメートとグループディスカッションを強制されるとしたら、大きなストレスとなるでしょう。「個性を大切に」という教育理念を掲げながら、グループ活動ができる能力を重視する風潮は、子どもたちの自然な個性を抑え込む一因となっているかもしれません。

ここで考えたいのは、人間社会におけるつながりを無理に求めず、自然界への興味を伸ばす学び方をもっと尊重することです。それが子どもたちにとって新しい可能性の扉を開く鍵となるでしょう。