私は現在、前橋市の教育支援委員会の一員として、学校教育にまつわるさまざまな課題に触れる機会があります。正直なところ、「制度」そのものから少し距離を置きたいという気持ちもあるのですが、この役割は今のところ続けています。そんな立場だからこそ、不登校という問題について考える時間が増えました。
そこで、今回の記事では、不登校に関して私が感じることや、子どもたちへの接し方について、3回にわたってお話ししようと思います。
「学校が楽しくない」と感じる子どもたちが増えています。その背景には、日々の暮らしの中で容易に手に入る娯楽の存在があるようです。スマホやタブレットを通じて、ゲームや動画に没頭できる世界は、手軽で楽しい反面、外の世界との関わりを薄れさせる危険性も秘めています。
そんな時、家族でできることは、デジタルデバイスから少し距離を置かせることです。例えば、庭や野山での自然体験や家事の手伝いを通じて、体を動かしながら「生きるための作業」を学ぶ機会を提供してみてはいかがでしょうか。これにより、リアルな世界とのつながりを取り戻し、学校での活動に前向きな気持ちを育むきっかけになるかもしれません。
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