冬になると、私自身も夏のようなエネルギーが出にくくなります。患者さんを見ていても、冬に活動性が低下する方が多いと感じます。考えてみれば、昔の人々にとって、夏には活発に動き、冬には静かに過ごす方が自然な生き方だったのかもしれません。狩猟や稲作の生活でも、季節に応じたエネルギーの使い方が望まれていたように思います。
しかし、現代の社会では、季節を問わず一定のペースで生活することが求められる傾向があります。夏と冬の区別なく、同じリズムを保つことが「当たり前」とされています。私にとって、この社会のリズムは少し窮屈に感じられることがあります。
私が院長を務めるクリニックでも、季節ごとに診療時間を調節することは理論上は可能です。しかし、診療時間を変更するためには保健所や厚生局への届け出が必要であり、また患者さんの都合も考慮する必要があります。そのため、現実的には簡単に実行できることではありません。
とはいえ、固定観念にとらわれず、季節に応じた柔軟な働き方を考える手本として、いつかはクリニックでも季節ごとに診療時間を調整することを試みたいと思っています。
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