無理せず「食べ残す」ことの大切さ

目の前の食事を、無理をしてでも完食しなければと思ったことはありませんか？

昔の人々は、食べきれなかったものをそのまま自然に返していました。残された食べ物は、動物や昆虫、微生物の栄養源となり、自然の中で再利用されていたはずです。「食べ残しはいけない」という考えが、いつから私たちの中に生まれたのでしょうか？

実は、この問題は食事以外でも起こり得ます。例えば、友人から自分には手に負えないほどの頼みごとをされたときや、先生からこなしきれない量の課題が出されたとき、果たして全てを引き受けるべきなのでしょうか？もちろん、断ることもできるし、できる範囲で取り組んで、残りは他の人に委ねることもできます。その「残り」が、意外な形で誰かの気づきや役立つものになることも多いでしょう。

「ちょっと無理しているかな？」と感じたときは、あえて「食べ残し」を作ることを意識してみてください。食事であれば、残りをゴミ箱ではなく土に返してみましょう。きっとそれを喜んで活かす生き物たちがいるはずです。