2024-09

仁泉堂医院

孤独感の正体とは?患者さんとの対話から考える

患者さんとの対話から生まれた「孤独感」についての考察 患者さんとの対話の中で浮かび上がった「孤独感」についての悩み。ある患者さんが、「できれば人と一緒にいたくないが、それでも孤独感が強まってしまう」という気持ちを抱えていました。この感覚は、...
精神医学・精神医療

日本精神神経学会総会レポート:「心の病」と制度の葛藤に向き合う

オンラインで視聴可能になった日本精神神経学会総会の魅力 コロナ禍以降、日本精神神経学会の総会はオンラインでも視聴できるようになりました。これは多くの参加者にとって非常にありがたい仕組みです。現地参加の場合、どうしても講演時間が重なってしまう...
仁泉堂医院

高知よさこいから学んだ「変わりゆくことの大切さ」

私は、外来森田療法専門のクリニックを始めるにあたり、2024年7月に森田正馬の生誕地である高知を訪れ、お墓参りをしました。その際、「高知よさこい情報交流館」にも足を運びました。 よさこい祭りは、1954年に不景気を吹き飛ばし、市民を元気づけ...
森田療法

第41回日本森田療法学会で発表します

ブログをご覧の皆さまにお知らせです。この度、「第41回日本森田療法学会」で発表を行うことになりました。2024年12月に、森田療法の創始者である森田正馬の生誕地・高知で開催される学会です。一般演題として採択された私の発表テーマは、「『あるが...
ダイエット

生き方を変えないとダイエットは成功しない

私たちの生活習慣と身体には深い相互関係があります。例えば、食事を減らすと、身体は栄養不足を感じて食欲が増してしまいます。そのため、食事制限を頑張っても、続けるのはなかなか難しいものです。 3か月間、頑張って4~5㎏の減量に成功しても、リバウ...
森田療法

悪循環から抜け出すための小話

部屋の中で一人、エアコンが自動で室温を管理している。さらに、電気ストーブが1台あるが、部屋は散らかっており、エアコンのリモコンはどこかに埋もれて見つからない。寒さを感じたその人物は、手元にある電気ストーブをつけて温まろうとした。しかし、エア...
文学・芸術

蜘蛛の糸

「蜘蛛の糸」を読み返して思うこと 芥川龍之介の短編小説「蜘蛛の糸」を、子供の頃から何度も読み返してきました。最初に読んだとき、私は「数多くの罪を犯したカンダタが、蜘蛛を一度助けただけで極楽へ行けるチャンスを与えられるなんて…」と、強い違和感...
コミュニケーション

親が子供のためにできること

子供に指示を出すだけではなく、お手本を見せる大切さ 日常生活で、「勉強しなさい」「あいさつしなさい」と子供に指示を出す親をよく見かけます。しかし、実際には親自身が勉強していなかったり、あいさつを怠っていたりすることも少なくありません。 そん...
森田療法

日日是好日(にちにちこれこうじつ)

この言葉は、森田正馬が好んで用いていたと伝えられています。 ここで、『禅語』という書籍から一節を引用します。 「日日是好日というのは、毎日がいい日だ、ということではなくて、毎日が愛すべき日だ、ということだと思うのだ。辛くても面倒でも、とにか...
仁泉堂医院

診察の最初の質問

「いかがですか?」と尋ねると、「悪いです」「変わりません」「うつです」など、患者さん自身が今の状態に対して価値判断を加えた答えが返ってくることがよくあります。しかし、その価値判断自体が、かえって患者さんを苦しめているように感じることが多いで...
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