親の脚本から自分の脚本へ

仁泉堂医院

最近、患者さんとの対話の中で、深く考えさせられる瞬間がありました。その方は、子供のころからずっと親の価値観に縛られて生きてきたと話してくれました。大人になった今でも、自分に自信が持てず、何か行動するたびに親の評価を気にしてしまうというのです。

そこで話題に上ったのが、「これまで親の脚本で生きてきたけれど、これからは自分の脚本で生きることができるのではないか?」ということでした。しかし、これは口で言うほど簡単ではありません。自分の脚本を書くということは、つまり自分の人生の選択肢を自ら決め、その結果に対して責任を負うことを意味します。

他人の書いた脚本に従っている間は、もし失敗したとしても「他人のせい」にすることができます。しかし、自分で選んだ道の結果は、すべて自分の責任です。そのプレッシャーはとても大きいと思います。

その方は「自分の脚本で生きる覚悟」を決め、前へ進む決意をされました。その姿は、私にも大きな学びと勇気を与えてくれました。

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